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ケーススタディ | 発電

エネルギー会社が8カ月で準備完了

大手エネルギー会社は、統合セキュリティ、コンプライアンスレポート、産業用制御システム保護により、CISコントロールの成熟度を達成しました。

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米国に拠点を置く大手エネルギー会社は、サイバー脅威から資産を保護したいと考えています。同社は発電、送電、配電といった幅広い運用資産を保有しており、従業員、顧客、課金システムなど、幅広いIT資産も保有しています。

課題
  • 地理的に分散した数万ものITおよびOT資産において、セキュリティ成熟度にばらつきがあった
  • NERC CIPやPIIなど、複数の重複する規制要件があり、現在のサイバーセキュリティ体制が明確ではなかった
  • CISコントロールを産業環境に適用することに疑問があったものの、共通のサイバーセキュリティフレームワークの下でITとOTを連携させる必要があった
  • 運用の整合性を損なうことなく、マルチベンダーのOT環境で機能するソリューションが必要だった
ソリューション
  • Verve® by Rockwell Automation
  • CISコントロールフレームワーク
  • 自動化された資産インベントリとエンドポイント管理
  • パッチ適用、構成変更、セグメンテーション、補償制御を含む構造化された修復ロードマップ
  • 継続的なコンプライアンス監視、新しい手順、およびトレーニング
課題
  • 対象資産全体で8カ月以内にCISコントロールの成熟度レベルを達成
  • OEM制御システム全体にわたる資産の完全な可視性と脅威インサイトを獲得
  • 運用の信頼性を維持しながらセキュリティ体制を強化
  • 企業のセキュリティ運用に統合されたサステナブルなコンプライアンスおよび監視プログラムを構築
  • 先を見越した積極的な修復により長期的なサイバーリスクを軽減

米国の大手企業が、IT資産とOT資産を単一の標準に統合するという大胆なビジョンを掲げ、ロックウェル・オートメーション傘下のVerveにアプローチしました。当時、OT資産にCISコントロールを大規模に適用することは、OT資産の整合性を損なう懸念から、議論の的となっていました。

課題

同社は、石炭、ガス、風力、水力発電に加え、送配電網を含む運用資産を抱え、広範かつ多様な攻撃対象領域に直面していました。

また、従業員システム、課金プラットフォーム、顧客データを含む広大なITフットプリントを管理していました。これらはすべて、NERC CIP (North American Electric Reliability Corporation Critical Infrastructure Protection: 北米電力信頼度協議会の重要なインフラストラクチャ保護)およびPII (Personal Identifiable Information: 個人識別用情報)保護を含む、それぞれ異なる規制要件の対象となっていました。

経営陣は、脅威の状況が拡大していることを認識していました。彼らは、明確かつ野心的な目標を掲げ、断片的で事後対応的なサイバー戦略から脱却しようと努めました。それは、1年以内にすべてのコンピューティング資産において、測定可能なサイバーセキュリティ成熟度を確立することでした。

ソリューション

数万点に及ぶ資産への運用を可能にするため、拡張性と実用性に優れたフレームワークとパートナが必要でした。同社は、その指針となるフレームワークとして、CIS Critical Security Controls (CIS CSC)を選択しました。

導入した評価ツール

ロックウェル・オートメーション傘下のVerveによる自動資産インベントリは、OTネットワーク全体にわたって同社のIPアドレスを安全にスキャンし、フィンガープリントを取得しました。エンドポイントマネージャは、Windows、Unix、Linux資産、組み込み資産ファームウェア、その他の構成情報に関する1,000件以上の情報を収集しました。

ロックウェル・オートメーションはまた、資産インベントリのデータを使用して、収集したソフトウェアとファームウェアのパッシブアセスメントを実施し、OTシステムに悪影響を与えることなく評価を行ないました。

修復ロードマップの策定

基盤が構築されると、ロックウェル・オートメーションはパッシブ脆弱性評価、ネットワークセグメンテーションのレビュー、そして120を超えるCISサブコントロールに対する詳細なギャップ分析を実施しました。

その後、ロックウェル・オートメーションはエネルギー会社と協力し、修復ロードマップを策定しました。ロードマップでは、リスクと運用上の実現可能性に基づいてアクションの優先順位付けを行ないました。修復活動には、ソフトウェアの削除、パッチの適用、パスワードポリシーの適用、セグメンテーション、そして技術的にコンプライアンスが達成できない場合の補完的コントロールなどが含まれていました。

コンプライアンス監視による統合レポート作成

長期的な成功を維持するために、同社はすべての資産と管理体制にわたるレポートを統合するコンプライアンス監視システムを導入し、新しい手順とセキュリティ要素について担当者をトレーニングしました。これにより、OTセキュリティチームは監視を維持し、ネットワークに導入されるすべての新規資産が今後もコンプライアンスを維持できることを確認できました。

結果

資産全体のサイバー成熟度を向上

このエネルギー会社は、CISコントロールを活用して数万点の資産のサイバー成熟度を向上させるという目標を8カ月で達成しました。ITサーバから変電所制御システムまで、あらゆる資産タイプが評価、修復され、単一のコンプライアンス監視フレームワークに統合されました。

長期リスクの軽減

このプロジェクトは、最も複雑なOT環境であっても、迅速かつセキュアな変革が可能であることを実証しました。エネルギー会社はセキュリティ体制を強化しただけでなく、検出ベースのツールだけに頼るのではなく、根本原因となる脆弱性に対処することで長期的なリスクを軽減しました。

長期的な成功への道筋

強化された手順、継続的に監視されるコンプライアンスシステム、そして高度に統合されたツールを組み合わせることで、同社はセキュリティの成熟度を高め、長期的な成功を実現しました。同時に、業務の拡張も実現しました。

また、脆弱性への積極的な対応と、社内ポリシーと外部規制の両方に準拠した管理策の導入により、業務の中断や規制当局による罰金を回避しました。

公開 2025年7月28日

トピック: Build Resilience サイバーセキュリティ 発電
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